児童養護施設 クリスマス・ヴィレッジ
- 2021.12.08
- お知らせ
クリスマスコンサート
2021年12月5日足立区梅島にあるエルソフィア4Fホールで、ウーマンオーケストラのみなさんとクリスマスコンサートを行いました。このクリスマスコンサートはウーマンオーケストラ×一般社団法人おせっかい子育てプロジェクトのコラボレーションとして開催されましたので、多くの地元地域のみなさんにも支えて頂きました。
2021年7月頃、ウーマンオーケストラのみなさんからクリスマスコンサートの提案を頂き、8月のワークショップで生演奏をして頂いて、子どもたちに告知、募集を掛ける予定でしたが、コロナの影響でワークショップを実施できず、Zoomを通してウーマンオーケストラのみなさんの紹介、クリスマスコンサートの告知、楽器演奏者の募集をして頂きました。7人の子どもたちと3人の職員が立候補してくれ、ボーカル・ピアノ・フルート・バイオリン・パーカッションの5つのパートに分かれ、ウーマンオーケストラのそれぞれの楽器担当の先生が、子どもたちや職員にレッスンを行ってくださいました。10月中旬から約2ヶ月という異例の短期間でレッスンを積み重ね、“きよしこの夜”“ジングルベル”の2曲を本番まで仕上げてきました。また、クリスマスコンサートでは、ダンスパフォーマンスもプログラムに組み込み、楽器と同じように約2ヶ月という短期間の中で、演出家の先生やダンスの先生にご協力頂き、子どもと一緒に話し合い、ダンスジャンルや曲目、コンセプトを決め、振り付けを考えて頂き、レッスンを積み重ねてきました。施設内での練習だけでは、鏡を使った練習ができないため、演出家の先生の伝手で、東京藝術大学構内の大きな鏡のあるお部屋をお借りして、練習をすることができました。舞台には立たない子どもたちも、演出に使うカーテンやイスを作ってくれ、それぞれの得意分野でこのクリスマスコンサートに貢献してくれました。11月20日には会場を使って、リハーサルを行い、本番に向けてより一層子どもたちの士気も高まりました。クリスマスコンサート当日は、150人を超えるお客さんを前に、子どもたちは舞台に立ち、張り詰めた緊張感の中で、堂々と演奏・ダンスを披露することができました。普段一緒に生活している子どもたちや職員もコンサートに足を運んでくれました。子どもたちのパフォーマンスに周囲の大人たちは、感動の涙を流していました。子どもたちも幕が下りた途端に、感極まって涙していました。これには本当に驚かされました。
練習では集中力が続かず、ふざけてしまったり、自分を見てほしくて「ねぇ、すごいでしょ!できたよ。」という発言が目立っていましたが、僅か1回1時間程度の時間であっても、特定の大人を独占して、個別に関わってもらうことのできる練習時間は、子どもたちにとっては大人の想像を超える程、ものすごく大きな意味を持っていました。それは、子どもたちの涙と「もう先生たちに会えないの?さみしい。」という子どもたちの言葉に凝縮されていたことに気づかされました。また、職員が一緒に楽器練習に参加し、舞台に立つということにおいても、職員と子どもが同じ立場で練習し、指導を受け、同じ苦労や緊張感、達成感を共有することができたことは、今後の子どもたちと職員の関係性においても、大きくプラスの影響をもたらすことになると考えられます。普段、内に籠った性格で、自分からコミュケーションを取ることが少ない子どもたちが、ヘアメイクや衣装で着飾った際に、「かわいいよ」と声を掛けられ、自信を持てたかのように堂々としていたり、ニコッと微笑んだり、カメラにピースサインを送る姿に、経験することで子どもが変わる瞬間を垣間見ることができました。
こうした経験は大変貴重です。ウーマンオーケストラのみなさん、一般社団法人おせっかい子育てプロジェクトに関わる地域のみなさん、子どもたちを応援して下さっている足立区役所のみなさん、多くの方たちに支えられてこのクリスマスコンサートを開催することができました。みなさん、ありがとうございました。
■和奏女子楽団ウーマンオーケストラ
■一般社団法人おせっかい子育てプロジェクト
https://smilevillage-charity.business.site/
■当日のプログラム