児童養護施設 クリスマス・ヴィレッジ

  • 2022.03.30
  • お知らせ

第5次生活クラブ新型コロナ感染拡大による緊急助成

第3次、第4次と支援して頂き、さらに今回第5次生活クラブ新型コロナ感染拡大による緊急助成を頂き、ありがとうございました。今回も第4次同様に、食料品・日用品・子育て用品を購入し、施設退所者へ配布・配送を行いました。

このコロナ禍の中で、アルバイトが思うようにできなくて生活が困窮している学生、仕事を失ったり、次の仕事を見つけられなかったり、あるいは収入が減ってしまった社会人、フリーターは大勢います。実習のある学校に通っている学生は、実習期間中ほとんどアルバイトをすることができないため、さらに不安を抱えています。子育てをしている者にとっても、不安定な暮らしが続いています。この状況は当面続くことが予測されるため、彼らに食料品(レトルト食品・缶詰・乾麺・カップ麺等)や日用品(綿棒・ボディソープ・ティッシュ・トイレットペーパー等)、子育て用品(おむつ・おしり拭き・ミルク等)を送ることで、施設と繋がっている安心感を得て、それぞれの生活にある困難に立ち向かっていく力になってくれたらという思いで、幅広く、一人でも多くの退所者に届けられるように支援しました。

男性には食料品を中心に、女性には食料品ばかりでは、たくさんあっても食べきれないということも配慮して、日用品を多めに詰める等、退所者一人ひとりの状況に合わせて、箱詰めするようにしました。また、今回は、実際に退所者の元を訪問した際に、一緒に買い物に出て、退所者が今、必要としているものを提供できるようにしました。退所者からは、こうした支援があることで、「日用品を送ってもらえるのはすごく嬉しい。」「給料日まで食べ繋ぐことができた。」「学生生活や実習に集中することができる。」、「子育て中に感染に対する不安を抱えていて、子どもと買い物に出る必要がなくなるため、とてもうれしい。」「訪問してくれた時に、一緒に買い物に出てくれると本当に欲しいものを提供してもらえるので、すごくうれしい。」といった声が聞かれています。また、ある退所者は、自分の生活がある程度安定してきているため、「もう物品支援はなくて大丈夫だよ。今までありがとう。」という声が聞かれています。退所者のこの言葉には、少し寂しい気持ちもしますが、これは退所者が自立に向かっている証拠だと解釈し、大変喜ばしいことと感じています。

施設退所者の生活が困窮する状況は、まだまだ続きます。子どもたちが将来への希望を失わないよう、今後もこうした助成金を最大限活用して、施設退所者への支援を積み重ねていきたいと思っています。